undergarden

チャリ


この1年は殆ど乗らなかったけれど、気にはなっていた自転車の整備を、春の陽気に誘われて始める。取りあえず気持ちよく乗れれば良いや、と簡単な掃除程度のものとして始めたはずだったが、どんどんと深みに嵌っていく。ロードレーサーということもあるだろう。新たなタイヤを注文してリムからタイヤを外し、ブレーキパーツからディレイラー、シフターと外せるところは外す。必要なものを買いに駅前商店街へ向かい、足りないものは徒歩30分のホームセンターまで行き、外したパーツを錆取り液に漬けたり磨いたり、とほぼ二日。外したパーツを再び取り付けながら、そのシンプルな構造に詰まった技術に感心しながら学ぶ。あとはタイヤの到着を待つだけだが、どっぶりと身体は浸かってしまったようで、ハンドルはブルホーン型にしたいな、そうしたらバーコンにするか。スプロケットも替えたいな、などと自然と欲望を膨らませている。もう少しで、カメアシを辞めて1年になる。
写真論の流れからアーバスの写真集を購入。仕事の合間に何度も捲る。捲った後は暫く仕事が手に付かない。あまりに写真すぎる。ジャーナリズムやファッション、アートではない、ただ人がカメラを構えて撮っているという感じ。なんてマゾな人だろう、と思ったけれど、それが現況(自己)への反抗だったのか。他者を他者として置くのではなくて、受け入れる心理。こちらはいまだ吐き気を催すばかり。

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