undergarden

バス

文化祭帰りの高校生の集団が引き金となって、色々な記憶が呼び起こされる。始めは楽しかったことなどを思い出していて気にはしていなかったのだが、それらがある程度開かれてしまうと、辛い、忘れようと思って忘れていた記憶が次々と開かれ始める。唐突にポンッと目の前に置かれて、その当時の悲しみや憤りが蘇る、なんてことは当時の方が酷かったと思うが、今、また悲しんだり憤ったりしてしまう。もうこれは一生許せる日はこないだろうな、と刻んでしまったりして。こうやってどんどんと臆病になるんだ。思い出しては傷つけて。寝る前、どうぞ夢には出ないでくれ、と祈ったその日の夢は皆が乗ったバスが事故に遭った。

Leave a Reply