undergarden

昨夜また降り出した雪をカーテンの隙間から何度も見ていたが、それ程積もらないな、という印象でしかなかったのでスニーカーで外出したら足が20cm程埋まりズボンの裾から雪が入り込む。履き替えるのが面倒だったのでそのまま車に積もった雪を下ろす。冷たい空気と雪で手は赤くなり上手く動かせない。車のエアコン口に手を当てているとそのうちジンジンと腫れて熱を持ち、痒くなる。
夜、毎年困りもしている雪なのに、やはり嬉しくてプラプラと家の周りを歩く。街灯に薄く張った氷や雪がキラキラと光る。東京の人が何度も何度も滑って転びそうになっている姿を思い出す。滑るものは滑るんだから滑りながら進めば良いじゃないか、と滑ってみるが、ジャリジャリと氷を砕く音が夜中のしんとした辺りに広がってしまいやめる。帰宅して意味も無くツララや雪を掴んでまた赤くなった手をファンヒーターの前で暖める。

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