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言語

本を読んでいる時、ページを捲る原動力になるものは、プロットは勿論だけれど、その文体の占める割合がなかなか高い。文字の並びや語句の選択、漢字とひらがなの割合。助詞の使い方や文章の終わり。段落の付け方。ページを捲る以前の、次の行へ目を移すためには、どの文字で改行されているか、ということも割と大事なことかもしれない。
訓練だ、と称して何年も、というかネットを触り始めた頃からだから高校の卒業あたりから、ウェブ上に文章を書き続けてきた。美しい文体、というものを一応は目指しているつもりだけれど、出鱈目にこぼれる独り言と変わりなく、一向に文体が美しくなるような気配は無いし、その為の努力の跡も見えない。そもそも類語辞典で、あの言葉は何だっけ、とやってるような語彙力しかないのだから仕様がない。広げることも縮めることも出来ずに、喋っている時と同じように文章を打つ。後で読み返してみて、そのへんてこりんさに気づく。実際、喋っている時も同じなのだろう。思ったことが、推敲など挟まずそのまま口を突いて出て行き、後から付いてくる校正で、どうもおかしなことを言っているな、ということは多い。ある言葉を使おうと思っていたのに、使おうとしたその瞬間には既に言葉がこぼれ落ちていて、拾おうにももう溶けて他のものと見分けが付かない。補うために、あらゆる方面から言葉を付け足して、結局少しずれたところに着地している。年を重ねる毎に日本語を使うことが難しくなっていく。
だから、ということではないけれど、英語を学ぼうかな、と。そこそこ読み書きと会話が出来る程度にまでは。そこそこ、がどこなのか分からないけれど。調べ物をしていると日本語での情報では足りなくて、最終的に英語サイトに辿り着くことが多い。学校で習った文法など、こぼれ落ちたというよりはただ朽ちてしまって、単語を頼りに読んでみるが、勿論自信は無く、取るにしても捨てるにしても、情報量が多すぎて選択が出来ない。今はもうどうして良いのかもわからない程の膨大な情報が勉強したら手に入れられるのだから、やろう、今度こそ。

所詮携帯だから、と疑っていた所もあったiPhoneだけど、思っていた以上に便利に使っている。Appleが言うようなゲーム機としては稼働していないし、今のところそのような感触もないけれど、情報端末としてはシンプルで素晴らしい。画面が小さい、ということはあるが、普段読んでいる本などと比べたらフォントサイズは全く問題無いし、殆どの情報はヘッドラインがあるから飛ばし読みもしない。そもそもRSSリーダやInstapaperである程度入る情報も絞ってあるから、ただ読める。余計なことはパソコンで済ませてあるから、ただ読める。それが携帯というだけで、端末自体起動せずに開けるのだから、パソコンの起動中の待ち時間が嫌いな者にとっては大きい。色々出来ない、けれど、やろうと思えばまぁ軽くは出来るという感じが手の平に収まっているのも丁度良いのかもしれない。今週発表されたiPadは機能も筐体もiPhoneを大きくしただけという印象、魅力を感じない。プロダクトにしてもソフトにしてもそのデザインは無いでしょ、という感じもある。同様の製品ならば、日本語対応していないけれど、抑制の効いたkindleの方が魅力的。だけれど、出来ればiPhoneが電子書籍端末としても稼働してくれたら嬉しい。ゲームはいらないから。

SugarSync
クラウドサービス。2GB Free。リンクから登録すれば+250MBらしい。あたしとあなたに。iPhone用に試しに入れてみたけれど、仕事用のデータを同期出来るから余計な外付けとかを起動させなくて済むようになった。iPhoneでは今のところ、移動するにもラップトップを持ち歩くからあまり意味無し。

One Response to “言語”

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