undergarden

2月28日

気づけば2月が終わる。散らかり放題の机上の整理を慌てて始めると、積み重なった書類や本の間から埃と共に、やばいな、という気持ちが浮き上がる。ただ漫然としているようで、切迫感はあまり無い。どこかで楽観している。馬鹿者め、と自らを罵りながら整理を終えると、意外と端末に向かっていたようじゃないか、とまた呑気に思っている。どう客観的に見ても、良し、とはならないのに、どうしてこう日々を逃げるのか。馬鹿者だな、本当に。
春一番がやってきたと思ったら再び冬へ逆戻りして息が白く現れる雨の中、旅行の見送りに羽田空港へ。1ヶ月前に訪れた時は早朝のフライトということもあり、チェックインカウンターでさえポツポツと明かりが付いている程度だったが、平日でも昼間はそれなりに賑わってはいる。ただ、顔に憂鬱さが浮かんでいる人が多い。帰国する人が多いのかそれとも天候が自ずと顔に現れるのか知らないが、もっとドラマみたいな鮮明な顔かと思っていた。というこちらも、あまり変わらない。まぁ子供じゃあるまいしな、と、慣れぬ見送りというものをどうして良いのかも分からず微妙な顔に、じゃあね、と残してさっさと引き上げた。

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