玄関のドアを開けた瞬間、夏っぽいムワッとした空気が身体にまとわりついてきて、昨日までのとは違うな、と感じた。出先にて梅雨明けだということを知って納得。昨日までは予報と現実の差異に予報意味無し、なんて思ってたけれど、予報も捨てたもんじゃないわね、と勝手に捨てて、勝手に拾い上げた。
長めの東京滞在中はデスクワークを全くやっていなかったから、帰宅すると机の上に後回しと残した仕事が散乱していた。でも無意味な切断から離れられた為か集中力が戻り捗ること、捗ること。休日が明けてから再び生活が戻ってきて、日々淡々と嫌がらせかと思うほど続く切断に、また集中力が低下してきているけれど。
迷いはある。というか真っ最中なんだろうと思う。数年前は環境に絶望して、偉そうにも環境を与える立場を目指したが、足の裏を地面に付けてみると環境よりもモノだということよね、と。ただ何となく何が変わったことさえ分からずに、今には違和感がある。ここの所周囲で相次いだ退職の流れに乗って、と言ってもこんな自由な立場で退職もないのだけれど、思いっきり方向転換なんてしちゃってみようかしら、と考えたりもする。が、やりたいことって今とそう遠い場所にあるわけでもない気もするから、自由ならその時間でやれよ、とも聞こえる。ただねぇ、引きずるのは良くない。「金が無いと人間、相手にされないよ」という言葉に、そうだよなぁ、と思ってみたりもしながら。
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文化祭帰りの高校生の集団が引き金となって、色々な記憶が呼び起こされる。始めは楽しかったことなどを思い出していて気にはしていなかったのだが、それらがある程度開かれてしまうと、辛い、忘れようと思って忘れていた記憶が次々と開かれ始める。唐突にポンッと目の前に置かれて、その当時の悲しみや憤りが蘇る、なんてことは当時の方が酷かったと思うが、今、また悲しんだり憤ったりしてしまう。もうこれは一生許せる日はこないだろうな、と刻んでしまったりして。こうやってどんどんと臆病になるんだ。思い出しては傷つけて。寝る前、どうぞ夢には出ないでくれ、と祈ったその日の夢は皆が乗ったバスが事故に遭った。
正午から夜中まで酒を飲んで遊んでという一日。同年代の大勢と過ごすこと自体が稀で初めて会う方もいて、だからリフレッシュのため、と思いきや、性格上そういうわけにもいかなかったけれど、帰って、修理から戻ってきたパソコンの再セットアップをしながら作ったラーメンに割った卵から黄身が2つ出てきた瞬間、なんだかもの凄く楽しい一日だったな、と思うに至る。
虹色の階段を思い出す度、そこを登る自分の後ろ姿を想像してしまい、行く気が萎えてしまっていたグランドシネマズだが、まだ虹色の光が出ていない時間帯にしかもメンズデーで1,000円てことで300を観に行く。
戦国時代の合戦図などを映像化したらこんな感じかもしれない。視覚の中心を抜き出したような映像に違和感を感じつつも既視感があったのは、それがゲーム内や宣伝、オープニングで使うような映像に近かったからかもしれない。だけどまぁディスクに収まるようなクオリティではないけれど。でも血沫などの一瞬画面を横切るCGのディティールは少々気になった。どちらかと言えばシナリオよりも映像の方に重心があって、シナリオは各ブロックを横並びに繋げ、間の余計なものは排除したという感じが、もうそっち行っちゃうの、と物足りない部分もある。必要な余計もあったはず。それを資金とか時間とかと言った無駄な制約のために削るしかなかったんじゃないかしら、なんて思いたくなるのは、映像の細かい部分でそれが描写されていたから。小さく抵抗するように。映画作りにはお金も時間も掛かる。それと音。立体的に聞こえる、という技を使ってはいたものの唐突に使われていて、最初映画とは関係の無い音なのかと思った。設備なのか編集なのか分からないけれどこれなら2chの方がまし。というか映画館ならモノラルでも良いように思うのはあたしだけかしら。個人的にはこの監督の次回作が楽しみ。
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ホワイトアスパラが市内大走査線を敷いた結果見つかる。知り合いのシェフに聞いた所によると年中手に入るには入るが、売場に並ぶのは運とのこと。撮影準備中、モニターなどを乗っけている机を台として使おうと移動している際にまた腰を痛める。照明は天井に備え付けの蛍光灯。久しぶりにつけてみると予想大の暗さ。日々スタンドライトのみで過ごしているから他に照明になるようなものも無く、諦めてスローシャッターにて撮り、後は加工で何とか。フィルムをデジタルにコンバートすることには何となく違和感があり、増してやデジタル加工なんて、という感じだけれど、最初からデジタルならばそれも全く苦にならない。我ながら頑固親父みたい。何れにしても照明は必要かしら(これもあまりしっくりこないけど)。三脚を立てて黒幕を張ったついで、というのも何だが、そのままポートレイトの撮影もする(蛍光灯を落としてスポット照明)。こちらはフィルムで。二眼レフのスクリーンの感じがそのまま出せたらなぁ。
撮影後、腰痛や暑さとの格闘からちとへこたれてしまったので、そのままへこたれようと、先日頂いた杏エール(杏ビール)を試飲。甘い、がそれ程残る感じもなく、びんずるなどで売ったら結構売れるだろうな、と。現像に出したまま忘れていたSonner T* 90mm F2.8で撮った写真は今まで撮らなかった程被写体に寄った感じが新鮮(実際には離れている矛盾)。寄った際の暈け具合が良い。でも全体的に見ると使い方を知らない、勿体ない感じがかなり出ている。
Henri Cartier-Bresson / ライカ銀座店サロン(〜7/15)