下の、と言うのはちとおかしい気がするので、2番目の…と言ってもおかしいかな。兄妹で一番年下の妹が結婚することになった。冬には母親にもなる。20歳で母。子供が子供を産む感じだねぇ、と母と話したが、子供が出来てやっと大人になれるんじゃないかな、と何となく口から出た言葉に2人でそうかもねぇと望みを込めて頷いた。
あたしの中ではまだ赤いランドセルを背負ったままの妹の妊娠を知らされたのは3月の末で、呼ばれて実家に帰ると妹がニコニコしながらまだ人の形を成していない息子なのか娘なのかは分からないが子供のエコー写真を見せてくれ、その後二人から「結婚します」という報告を父親の代わりとして受ける。「許さん!」などと厳しく当たった方が良いかと考えてはみたけれどそう言える程年も重ねてはいないし、考えて言うべきなのかさえ分からないから「そっか」とだけ、これまた情けないけれど答えた。
相手の親とも挨拶が済んで来月から2人は部屋を借りて2人で暮らし始める。やっと2人で動き出したので、動き出せるので、こちらはただ黙ってはいられないけれど気持ち的には黙って見ていこうと思う。
打ち合わせ直前に携帯が鳴り急遽花見に参加する事になる。打ち合わせが少々予定より(個人的な、だけれど)長引いてしまい遅れてしまったが合流。初めての花見小屋での花見。スタートから飲んでいる人はもう既に2時間飲み続けてるとの事でその為か、たぶん違うのだろうけれど流れに付いて行けず終始笑っているだけでどうも疲れた。後半はフットサルの仲間(監督・キャプテン)だった事もあり、フットサル談義。結局あれよね、とここぞとばかりに偉そうに語る。夏前までにはサイトが欲しいなぁ、という意見から制作が決定。お金出ないんでしょ…?GU3手伝ってくれーw会計時になりそういえば…と窓から桜を眺めるが既に暗くなってしまっていて良く見えず。駐車場に戻るまでの間見ながら歩くがまだ八分咲きといったところか。木に登っている若者捕まらないように。鼻に塗りたくられた生クリームが未だにベトベトしている。花より団子とはこのことか。
先月から始めたといえば始めたこれのリメイクだけれど一向に進まず、更に必要だとなって焦ってではないけれど焦っていて更に惑う。作り始めるまでに時間が掛かる方だ、と偉そうに自分を分析しているけれどだから何。音だけは依然存在感抜群で、だから視界に入らない蚊の様に疎ましくさえ思った。他人の能力を素直に認める隙も無いのに自分の否定だけは存分に出来て脳を抉り取られたのか目眩すらして一カ所に止まっていられなくて、暗くなった街を一時間程車でフラフラしてから久しぶりのカフェに行きこれって危険かもなぁというどうしようも無い話をしながら掛かってきた電話にどうしようもない対応をして、どうでもいいやと口約束で金にならない仕事の約束をして店を出るが帰る気になれずまたフラフラとする。TSUTAYAでレイアウトの変わった店内の散策をしつつDVDを物色するがどれも借りられてしまっていて、だからといって記憶に無い作品を借りる気にもなれず、危うくなのかアダルトコーナーの入り口まで行って引き返す。いつも中身を確認する雑誌なども開いてみるがこんなのどうでも良いやと閉じてしまった。ただ一冊若い写真家の紹介が載ってる雑誌だけ時間をかけて捲り、作家名は忘れたけれど全裸の高校生くらいの男子が性器を握って斜めに立ってる写真とあたしより若い女の子の作家だったと思うがそのポートフォリオが気になったがその雑誌が破れていたり何だかよくわからない黄色い液体が固まった様なものが付着していたので購入をやめた。帰る事を恐れた足が向かった先で間接視野からの情報で町田康の東京飄然という本を手に取り暫く装丁だけをただ眺め中を確認しても今は読めないな、と開かずそのまま購入。長い狩猟の末にやっと捕えた獲物の首を掲げているかの様な気持ちで誰もいない部屋に帰り、文句あるか、と雑にドアを開ける。真っ暗な部屋はあたしを取り込んでもやはり真っ暗で何も変わらず、それを望んでいたから安心するが、煌々と光るディスプレイが光の刃となって現実を突きつけてくる。ディスプレイを消し、禁じていた煙草に手をつけると吐き気を伴った目眩に襲われたが、何本も吸っているうちに以前の様になんともなくなった。でもこれでまた止めようと思う。ただぼーっとする事なんて出来なくて、自己否定を再度開始するもそれももう出来なくて、そういえば、と今年初めに考えていた構想をふと思い出し、そうしたらあの時には浮かばなかったイメージが浮かんできてこれを撮ろうと先月下旬の仕事での撮影で使用してから放置してあったDVカメラの充電を開始する。吸ってしまった煙草の処理をしてからベッドに入り、買って(狩って)きた本を捲って目次を眺めると非常に良さげで、早く食べたら勿体ないという感じで第一章だけ読んで寝た。
4月13日があと50回来たらそれは50年後で、生きてるか死んでるかもわからないがあたしはその時73歳なんだと思ったら虚しくなった。色を失った世界に色を取り戻そうと、いや1日は24時間あって、1年は365日あって…と並べてみるが50回は50回でそれが50年という月日に変わりは無い。以外に短い命を知って、もう知っちゃって、やっと知ってかもしれないけれど、どうすんのよという感じ。先が見えるなんて事はないけれど、ただ、今を見なきゃって事だなぁと思う。
PS2の映像出力をS端子でするとかなり綺麗になる、と教えて頂いた事をヤマダ電機向かいのミスドで友達とお茶をしている時にふと思い出し、友達を連れてヤマダ電機へ。勿論、PS2アウト用のS端子はあったもののその隣にD端子もあり、確かテレビもAVアンプもD端子入力が付いていたよなぁ、とSではなくD端子を購入。因みに勘違いしてたけれどD端子のDはDigitalではなくその形状がD型をしているかららしくアナログ信号なんですって。で、帰宅して接続するが、AVアンプに入れるのはちと面倒そうだったので直接テレビへ繋ぐ。試しにFF7-ACをと流して友達と開いた口が塞がらずに見入ってしまった。驚く程に違う、綺麗。ただケーブルの形状的に音声だけAVアンプに入力するのが不可能だったので使用していなかった光デジタルケーブルを繋いで(変換アダプタを買いに再度ヤマダ電機へ)音声をデジタルにする。こちらはちと調整をしていないのであまり変化は無いが音圧が上がった、というかノイズが低減したおかげでクリアになった。しかし映像にしても音声にしてもここまで変わるとは驚き。もう戻れないわ。おすすめ。