undergarden

クリスマス、だけどただの土日

この週末は朝(あたしにとっては早朝)から仕事。施設の撮影だったから雪なら中止だったのだけれど狙った様に晴れた。昨日は午前中は吹雪いていたから朝起きたけれど結局午後から中信方面へ。今日は見事としか言えない程の快晴。しかも放射冷却のお陰で凍てつく寒さ。ラジオからは観測史上の最低気温を記録とか聞こえる。
眠気のあまりクライアントの運転する車内でウトウトしながら窓の外を眺めていると、豊野で紅玉(リンゴ)、飯綱でココット(レストラン)、市内の河川敷で鉄砲を抱えた猟師(の様な人)が通り過ぎる。この関連性にリアリティを与えようと必要以上に探すが見つからず結局寝てしまう。
しかし雪がすごい。戸隠中社にあるお寺の住職が屋根の上からこんな雪は56年以来だ、と嘆き、志賀のスキー場へ向かう道では慎重過ぎる運転の車が大渋滞を起こしていた。そういえばこういった渋滞を起こす車ってキューブやBbが多いのは気のせいかしら。幾つものスキー場を目にしてしまったのでボードしたい熱が発生。
帰宅後、妹らからのクリスマスディナーに召喚されていたので簡単なプレゼントを買ってから1時間程仮眠。実家に帰ると妹のバイトのノルマ達成の為に各々購入したクリスマスケーキがテーブルの上に5つ並んでいる。皆で食べきる。その後打ち合わせ。で、またその後DVDやらビデオテープにプリント…中。朝までかかりそう。

ネビュラチェーン

人が撮りたいなぁ、と最近頻繁に思う。撮れないわけじゃないのになんか駄目。何を求めているのかしら。写真で撮らなければ、と鎖で縛られた様に思っていたけれど、テレビ見てたら映像かしら、などと思う。もの凄くプライベートなプロフィール映像とその写真、とか。久しぶりに写真をアップ

昨夜また降り出した雪をカーテンの隙間から何度も見ていたが、それ程積もらないな、という印象でしかなかったのでスニーカーで外出したら足が20cm程埋まりズボンの裾から雪が入り込む。履き替えるのが面倒だったのでそのまま車に積もった雪を下ろす。冷たい空気と雪で手は赤くなり上手く動かせない。車のエアコン口に手を当てているとそのうちジンジンと腫れて熱を持ち、痒くなる。
夜、毎年困りもしている雪なのに、やはり嬉しくてプラプラと家の周りを歩く。街灯に薄く張った氷や雪がキラキラと光る。東京の人が何度も何度も滑って転びそうになっている姿を思い出す。滑るものは滑るんだから滑りながら進めば良いじゃないか、と滑ってみるが、ジャリジャリと氷を砕く音が夜中のしんとした辺りに広がってしまいやめる。帰宅して意味も無くツララや雪を掴んでまた赤くなった手をファンヒーターの前で暖める。

喜怒哀楽が少ないよね、と言われる。そんな事はない、ただ表に出ないだけ。そんなあたしでも最近毎日腹を立てている。考えれば考える程腹が立って、認めようとも認められず、猜疑心ばかりがぶくぶくと育って、今となってはそれが正当性を帯びてきている。思考はどんどん冷酷になって、皮膚に少し触れただけで血も出ずぱっくりと切れそうな程鋭利になった。
久しく人を撮ってないな、と散らかったフィルムを光に翳しながら思う。今の自分てどう写るのだろう、とか。