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ミレニアム3  眠れる女と狂卓の騎士

著:スティーグ・ラーソン
訳:ヘレンハルメ美穂、岩澤雅利

 

事件が起こりすぎで人間性が行為だけに寄りがちだけれど、著者が問題としている点の輪郭は常に現れているし、またそれがストーリーと干渉しない良いバランス。展開も面白くて、予測はしやすいけれど、その確認がより深く掘り下げられる感じが楽しい。それぞれ上下巻と厚いものだけれど余分も感じない。全6作の構想が3作までしか読めないのはやはり残念。