蚊
蚊を好きな人はいないだろうけれど、あたしもそれに漏れずに好きではない。嫌い。なのにどうしてかあちらから寄ってくる。もうここ1週間近くあたしの日課は蚊を狩る事になっている。一日一蚊。何故か1匹だけ毎日飛んでいる。誰かが嫌がらせに一匹ずつドアに付いているポストから放っているんじゃないかと思ってしまう。それ程までに規則正しく毎日一匹ずつ、しかも同じ位の時間に現れる。こちらも手を出すタイミングが掴めてきたので狩猟に時間がかからなくはなったが、やはり急に聞こえる「プ〜ン」という音には毎度鳥肌を立てているので、嫌がらせならば早々に止めてほしい。
地下鉄にいる蚊は血を吸わなくても生きていける、という話を思い出した。進化なのだろうね。趣味として血を吸うのだそうだ。人で言う「ちょっと一服」とか「ちょっと一杯」が「ちょっと一吸」って事らしい。でもどうせ進化するならあの音をまず止めて欲しいね。
地下鉄の蚊って幸せもんだなあ。
そうか。厳しい環境に耐えてこそ、なのかもね。