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電子辞書

考えてみれば、高校に入学した頃からだから、かれこれ10年以上使っていた。重い辞書を持ち歩かなくても良いし、予習などする習慣など無かったから授業中にもサッと目的の語が見つかる為、重宝していた。高校3年の秋にMacとネット環境が自室に整ってからは、出番は少なくなったが、それでも、この10年以上、机上に確固とした地位はあった。その、もう同志とも呼べる電子辞書が2週間程前に、ピーーーー……、という電子音と共に壊れた。電池を入れ替えても液晶は付かない。
電子辞書の思い出から、全く関係の無い、例えばスーパーで知らない人に話しかけられたな、とか、忘れていた記憶がふと蘇る。またそこから派生して、別のことが蘇る。蘇れば蘇る程、その距離感が捉えられなくなる。確かに自身に起こったことではあるが、どこか切り離された、隔絶したようなところがある。触れようとしても、すっと手が空を切ってしまうようなところがある。生前の、という言葉が相応しいような気さえする。過去が死んでいるのか、今を死んでいるのか、何れにしても生きているからこそ、生と死の境は曖昧なんだろうと思う。
2週間程、電子辞書の無い暮らしをしていたが、何度壊れてしまった辞書を手にしたか。考えてみれば、ネット上の国語辞書を使用することは少ない。ブックマークにさえ入っていない。壊れてしまって履歴を見ることはもう出来ないけれど、意識もしないで使っていたのだろう。新しい電子辞書の購入を決め、選び始めたが、どれも似たり寄ったりで、ただ収録コンテンツの多さが目立ち、結局、機能を絞ったシンプルコンパクトなSHARP PW-M800にする。広辞苑だけあれば取りあえず問題無い。が、最新版ではない。


-chの発音が面白くて、ドイツ語の単語を学び始める。文法も何も分からないから、解読しているような気分。春先に少しフランス語を聞いたけれど、響きが甘くてどうもしっくりこなかった。
INTERVIEW PROJECT|devidrynch.com
ATOK 2009 for Mac

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