日焼け
7月末頃から寝るときに内臓が締め付けられるようになっていて、ただ眠れてはいたのだが、日に日に酷くなりお盆で再び長野へ帰省する頃には心臓が止まるような感覚まであって恐さと苦しさで眠れなくなる程になってしまっていた。まず生活を見直してみたら、と早々に言われてはいたが、そうは言ってもねぇ、と改めることも出来ず、帰省してから看護師をしている妹に話しをしてみても同じことを言われてしまい、盆中は極力端末は閉じ、陽のある時間は陽に当たり、食事をしっかりとり、暗いうちに布団に入る、という生活を送ってみると症状が緩和された。盆明けに検査をしてみようか、と話してはいたが、それも取りあえず様子を見ることにする。気づけば皮膚が剝け、近年見ないほどに肌が焦げている。
久しぶりに見ている夜のドラマのロケ地が一話目に走っていたバスから、どうも長野県っぽいな、とは思っていたのだが、先月何度か通った景色が背景に流れて確信に至る。態々車を止めた場所でも撮っていた。だが、ドラマ内では全く違う、海に近い土地の設定で、既知の場所、ということを除いても、空気は完全に山のものだよな、と思う。恐らく植生も違うだろうし、海をよく知っている人間にとったら首を傾げるのではないだろうか。良いロケーションを探すことは重要だけれど、物語なのだから設定に合ったところで撮らないと、生きている人間というものを否定することになってしまう。勿体ない。
同じ様な仕事を東京の会社で寝る暇も無い程のハードワークを強いられている人の話を、これって普通なの、と以前聞かれたが、その人が遂にダウンしてしまい仕事を辞めて長野へ戻ることにしたということを盆明けに聞く。ダウンする前に家族に訴えていた症状は、こちらの症状と殆ど同じで少々冷や汗をかいた。こちらはここ数ヶ月たまたま色々と重なってしまっただけだから、意志とは無関係に常態化させられていた人とは比べられないが、だからこそ鈍感にもなるのかもしれない。もうちょっと生活に気を配らねばな。