おっぱっぴー
この頃は夕方の五時半になると、決まって「おっぱっぴー」という声が聞こえてくる。小学生が大声で、さよならと一緒に叫んでいるのだ。「バイバイ、おっぱっぴー。でもそんなのかんけーねー」と。「でもそんなのかんけーねー」と言っちゃうからまた「バイバイ、おっぱっぴー」と繰り返す。暫くすると母親が出てきて、この場をおさめるのかと思うと、一緒に「おっぱっぴー」。おいおい、と思いつつも「関係無い」とそこで会話を終わらせてしまうような否定が誰のどこにも無いから、これはこれで美しいのかもしれない、と思う。だたまぁ1ヶ月程前に聞こえていたリコーダーでカントリーロードで吹く音が懐かしくはあるけれど。