トランスフォーム
夕飯を用意して、久しぶりに、とテレビをつけると丁度トランスフォーマーが始まった所で、見ていなかったからそのまま見てみる。子供のころに小さな白いスポーツカーのトランスフォーマーを持っていたけれど、ストーリーは知らないから、こんななのか、と。何なのか分からない。脚本も設定も酷い。苦しさに悶えつつ、駄作でも最後まで見ないと消化出来ないので、我慢して見る。最後まで酷い。テレビをやっと消したものの、呆然としてしまい、夜の散歩に出る。雨の匂い。
東京に戻ってから、仕事は捗るものの、物を全く書けない。長野では他にすることもあったのに、それらは後回しにして書いていた。こちらに戻ってから、時間がが出来ても、浮かばない。生活が無い。言葉は生活に括りつけてあるのかもしれない。起きる時間が同じでも、朝の音がする。寝る時間が同じでも、夜の匂いがある。それらがきっと、書くもので、残すものだろう、と最近思う。