undergarden

710

7月に入り漸く少し落ち着いて、日没と共に暗室作業に暮れる。予定では既に終わっているはずだったのに、延びたり、縮んだり、縮んだり、縮んだりするスケジュールに翻弄されて、6月末の1週間のうちに締切が3件並んでしまい殆ど手が付けられなかった。中々言えない、忙しい、という言葉を、これはまだ余力があってこそ言いたい言葉なのに、それを口にしなければならない度に心が病む。今回ばかりは少し痩せてしまったんじゃないだろうか。
何れにしても17日からの展示に間に合うのか、という状態。7月に入った時点で1枚もちゃんとプリントがあがっていない。空いた時間にデータは取っていたが、プリントを始めてみると、適正値への従属のような姿勢に悲しくなって、一度全て破棄。この標準化への道は何をするにしても一度は通らねば気が済まないのか、と改めて自身の不器用さに呆れる。巧さと良さは違う。同居することは多くあるにしても。
慌ただしさの中で生活リズムは狂っていたけれど、暗室作業のお陰で完全に昼夜逆転した。専用暗室では勿論無いし、全暗に出来るような部屋でもないから、暗いうちにしか出来ない。だから午前4時頃まで。それですぐ寝られれば良いのだが、薬品の為なのか目が冴えまくっているから眠れない。仕事をして、朝食(夕食)を取って、暑くなり出す頃になってやっと眠れる。しかしものを作るということはどうして苦しいのか。イメージではもっとハッピーな感じなのだが。終わりの為に続けられているようなもの、なんだろうな、これは。

土曜日、起きるとどこか怠い。しかしまぁこの週末で目処は付けねば、と日暮れとともに露光を始めるが、そこから水洗までの5分足らずの時間でさえ立っていられない。暗室作業で体調を崩した、という話も聞いていたので、まぁこれも生みの苦しみだ、と誤魔化しつつ朝まで続ける。腹は減らない。ただ目処は付いた気がする。翌日も殆ど変わらないような体調で、いよいよ耐えられなくなり日付が変わる前に片付けて横になりつつF1を見る。いつもながらアナウンサーは視聴者が追いつけない程の可夢偉贔屓のコメント。とか思っているとDMをまだ出してないことを思い出し、F1が終わってから起き上がり、ペン立てに手を伸ばしたが掴んだのは体温計。一応、と計ってみると38.0℃という表示がされて驚く。風邪はよく引くがここまで熱が上がったのは一昨年のインフルエンザ以来。そこそこにして寝る。最近では早く寝た方だろう。そのお陰で少しは体調が戻る。熱も37度代前半まで下がった。ただ夜まで仕事に追われて何も出来ず。約束していたゲームを少々してからプリント。これまで悩みつつ進めていたことが嘘みたいにどんどん進む。かなりのハイペース。考えてみれば、長野に帰省した際に諏訪にドライブに行ってから1ヶ月近く休んでいない。昨夜の睡眠と久しぶりのゲームで気が晴れたか。これで17日が迎えられる、と安堵する。

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