undergarden

4回目

傲りと過ちによって必要以上に喘いだ、言葉に追われる日々がようやく一段落する。このひと月で、キーボードで3万字、手書きで1万字ほどになっている。全てではないにしても、テーマに沿って、参考文献を漁って、などとやっていると、まだ慣れぬのもあり、言葉が無意識下の文字列となって失われる。その中で、残す他無かったとは言え、最後に手を付けた連句(文音)の付けのおかげで思いがけず救われた。光景から言葉を、逆に、言葉から光景を立ち上げて、それを短い言葉で綴る行為は、言葉にしたくともなかなか出来ないものを言葉にする行為に近く、それは、良い写真を見た時の感じ方に近い。イメージが、主観と客観(或いは間主観)の違いはあるけれど、1巻36句、中折り換算で18枚、と句それぞれの光景を見れば、写真集に近いだろうか。若しくは、象形文字の成り立ちを辿っているような気もする。事物や自然を象り圧縮し、それを解凍して事物や自然を知る。全く書けもしない漢字を生み出すほどに熱中する気持ちが、この行為への気持ちが、ちと分かる気がする、などと久しぶりに湯をためて浸かった湯船で浮かべてみた。
引っ越しが終わって落ち着いたら、と思っていたら春になり、夏の展示前後に告知も兼ねてと思っていたら夏も過ぎ、秋は上述のように過ぎて、また冬になってしまった。月に1度くらい、更新してないね、と言われて、そうだなぁ、とここまで来てしまった。言葉の訓練のため、という当初の目的からすると大分さぼってしまっていることになる。12月にして今年4回目。3ヶ月に1回じゃあ何となく不満が残るので、2ヶ月に1回くらいの回数にはしたいところだが、まぁどうなるかみてみよう(ライコネン風)。

届いたまま、本編の長さもあるが時間かかるだろうという予測のため、長らく放置していた惑星ソラリスをようやく観る。10年振りくらいだろうか。そうだった、と思うところもある反面、忘れているものもある。で、やはり観終わるまでの時間がかかる。良い映画は、観てる途中で思案を始めたり寝てしまったりして、巻き戻しが多い。まぁこれはつまらない映画も同じだが。でも最近は、これ失敗作だなぁ、と思ったら倍速再生。VHSで観てた頃のことを思えば便利になったものだなと思う。

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