undergarden

gray

気候や身体のことからまず始めるのは、やはりそれが一番素直な反応だからだろうか。他に何も考えちゃいない、ということもあるか。寒さを覚悟していたが、予想以上の寒さに帰省早々ぼやくと、こちらからすると死にたいとしか思えない軽装の友人から、今日は暖かいけど、と言われたのが一週間前。翌日訪れた軽井沢でも同様のことを言われた。ただまぁ数日で慣れる。東京へ戻ると、電車内は暑く、外気も涼しいくらいになった。が、これにもまた数日で慣れてしまう。
GXRを一応は持ち帰ったものの持ち歩くことは無かった。あまりに趣味的過ぎるけれど、上がりの質感よりも、ファインダーを覗いてシャッターを押すまでの気持ちの在処でフィルムカメラを手に持っている。バシッと瞬間的にフォーカスを合わせることは出来ないが、それは見ているからそれ自体に興味があるわけではないんだな、と何度目か分からない野尻湖の湖畔にて水上を滑る鴨を見ながら思う。水が撥ね上がる瞬間ではなくて、撥ね上がった水滴が作った波紋が融けたあたり。グレーが黒になりそうなあたり。そこにあるものが見たい。まぁそういう意味でも、黒(や白)に近いグレーの感じは、デジタルでは四捨五入されているようでなかなか難しいから、今はフィルムってことで良いのかもしれない。

アルバムが発売されたり、まぁそれが話題になったり、丁度そんな話をしたりで、キャシャーンを朝方に見る。が、どうしようもない。何か、どこか1点は良いところがあった気はするが、思い出せないし見あたらない。映像なのに基本的な思考が静止画のように止まっているし、台詞もわざわざうざい。エンドロールになってやっとほっとした。PVで十分。樋口可南子の微妙な動きは良い、美人だし。

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