6日程、と言われた白黒のブローニーフィルムの現像だが、結局2週間近く掛かって却ってきた。そのままプリントを頼み持ち帰って開けてみると、なんとL版の印画紙いっぱいにプリントされていた。前回、カラーの6×6をお願いした時はちゃんと四角いフレームで出来上がってきたのに…。今回は長方形。どういうことかしら、これは。意味無し。
二眼レフには露出計が付いていないから、出来上がってきたものは露出不足のものが多い。アンダー気味に撮ってはいるのだけれど、今まで殆どオートで撮ってきているし、マニュアルにしても、カメラ側がオーバーだよ、アンダーだよ、と教えてくれてたから経験の上にも下にも無い勘。だからなかなか決まらない。露出計を持ち歩けば良いのかもしれないけれど、何か収める(所有)感じが強くなってしまい、気持ちがフィットしない。
最近のあたしを見ていて母は不安みたい。
暑さからここの所窓を開けっ放しにしていたのだけれど、夕方になると決まってリコーダーの音が聞こえてくる。ちょうちょやグリーンスリーブスなど懐かしき音楽。音に合わせて小学生の頃に必死で暗譜した譜面を頭の中で辿る。今日は雨が激しく降っていて、目の前にあるトタン屋根を打つ音がうるさかったが、雨の間を縫って耳に届いた瞬間、雨の音は遠くに消えた。あれ程うるさかったのに、まだ視覚には屋根で飛び跳ねる雨粒が見えるのに、静寂。リコーダーは日々上手くなっている。
土曜日、正午前に妹の家に行き、それから実家と往復し甥の面倒を見つつ、睡眠不足を補うため昼寝。
日曜日、正午から戸倉にてサッカー。長野に戻ってきて餃子とビールを挟んでフットサル。帰宅しシャワーを浴びて、友人の結婚式の二次会。
両日ともアイスが美味しかった。(チョコモナカジャンボ、カフェオレ味のカップアイス、ガリガリ君、デニーズのバニラ)
仕事をしていても本を読んでいても最近集中が持続しない。何とも言いようのない暗闇がじわじわと迫ってきて不安に抱かれてしまう。恐ろしい、と心から思う。物質的な恐さもここの所はあったけれど、そんなのとは比べ物にならなくて吹き飛んだ。環境さえ…、とついつい思ってしまうけれど、そういうことではないと、分かっている。けれど、どうしても寄りかかってしまうのよ。
暑さと環境への堕落から机の位置を窓際に移す。それに伴い書籍やそれまで窓際にあった32インチのブラウン管テレビなども移動。3時間程度で終わるだろうと踏んでいたが、途中腰を痛め、5時間かかった。窓からは涼しい風が入ってきて心地良いが、空を眺めていて、ふと夏はここって暑いよな、と全てが終わってから思う。
今の場所へ引っ越してきてもうすぐ2年になるが、その間にまた大分荷物が増え、それなりに十分だったスペースが一杯になった。不必要だが捨てられないものもあり、それは実家に持って行こうかと画策していたが、母に気付かれ断固反対の立場を取られてしまった。不必要なものは今後も不必要なんだろう、と思う。それらが手元に来た理由はあれど、今所有する意味はない。記念写真のような思い出。そんなもので溢れているのか、と考えていると、あの名曲が浮かんできて、何とも甘酸っぱい気持ちになる。いや、苦いに近いかしら。もう捨てるべきなのかもしれない。