妹の子供の名前はどうやら決まったみたい。なんだか皆がそう呼び始めたから、という既成事実があって、という感じみたいだけれど悪くない。昨夜は日付が変わる頃にコーヒーを飲みに行き、そこで過去のバイトの話から県政まで色々4時間程話し込む。損得勘定をしてしまえば得たものは少ないけれど(と今は思ってる)常に嗅覚を働かせてというよりは嗅覚に届いたものを突き詰めたいと最近思っているから無駄で結構だと思う。こういうことがもしかしたら擦り傷の時の唾のような傷薬になっているのかもしれないし。けど帰ってきてから諸々の仕事を始めたら朝7時を過ぎてしまい眠るに眠れなくなり、もっと早く切り上げておくべきだったかと損得勘定から反省。仕方なくカーテンを開けてボケっと隙間無く埋められた雲の流れを目で追った。夕方知ったのだけれど同時刻頃長野市内で何日か遅れの初雪を観測していたみたい。
プライスレス。なんて浮かれても良いじゃないか、つて。昼過ぎに出産の連絡があり母の帰宅を待って病院に行く。これまで、そうドキドキとした嬉しさを表に出す程感じてはいなかったものの、今日はまだ産まれる前から不安を伴った緊張と過ごしていた。あれが家の子、とガラス越しに指差す風景を思い描いていたのだが、病室に入ると妹の横に赤ちゃんが寝ていた。驚く程小さく、そして不細工。でも可愛い(醜いから、などとは違う)。可愛いと能動的に思わされているんじゃないかとも思う。そんな力をあの小さな身体は発していた。頬を突ついてみると反発が0に近い感触で頬が窪む。抱いてみてよ、と言われるがこれは断る。何とも怖い、色々と。抱いた瞬間に全てが無くなってしまうんじゃないだろうか。
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東京から帰宅してそのままベッドに倒れ込む。翌朝までそのまま過ごしやっと起き上がって体温を計ると38.3℃を表示していて驚いた。東京での慣れぬ仕事のせいか、ここの所の無理がたたったせいか。頭痛が酷い、嘔吐感があるなどはあっても38℃を超える発熱は最近無かった。東京滞在中もあまり体調が良いとは言えなかったがここまでだとは思わなかった。日曜の予定(荒木経惟・東京人生、写真新世紀東京展2006、ノート購入)を全てやめて帰ってきたのは良かったのかもしれない。38℃前後を行き来する体温が何とも中途半端に思え、どうせ上がるなら39℃以上になれば良いのになどとポテチを食べてみたりする。汗をかいた身体を風呂に沈めると風呂ってこんなに気持ち良かったっけ、と身体からウィルスを含めて何もかもか抜け出たように身体が軽くなった。食欲はあり。熱が下がったのを見計らって仕事をするが力の入らぬ指先がキーボードを出鱈目に叩いて捗らない。
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朝から頭痛。風邪をひいているわけでも、仕事をしすぎたわけでも無くただ頭痛。昨夜、バファリンを飲むと100%脳梗塞になるんだって、と教えてもらったおかげで愛用のお手軽治療薬さえ飲めない。…この忠告の為か。
1週間程前に実家から折りたたみ自転車を持ってくる。実家の玄関の横に置いてあった、というよりは奪い取って放置したままだったもの。もう1年以上は動かしていなかったので錆が激しく空気も抜け油も切れ元自転車という風貌のものをホームセンターへ行って錆び落としやら油を買ってきて直した。実家への行き来や近くでの仕事などの時に使い始めたが如何せん無変速だから遅い。速く走ろうにも、この体格に小さな折りたたみ自転車じゃ三輪車をこいでいるようなもので足が速く回らない。だから歩道を走るどのチャリンコにも抜かされてしまう。車道を走る車からは憐れみの視線も感じる。でも自分ではわりと良いじゃないと思っている。今までにないな、と。何人たりとも俺の前を走らせねぇ、と言った某漫画の主人公の台詞がいつも頭のどこかにあるから、抜かれた瞬間は、くそ、などと思うけれど、マシンがマシンだけにくそのそが空中分解してしまう。そう思ったことすらすぐに忘れてしまう。ボケたのかしら、と抜かれた人数を数えてみるが、数えられても3まで。その後はあやふやになって3までは数えられる、といつまでも4だったり5だったりする。これが、何かいいな、と思ってるのだけれど、自転車売り場で選んで股がるのは24段変速だとか、軽そうだったりというものだからやっぱり速さの中に身を置きたいのかもしれない。
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2006.11.07 15:28 山田牧場・気温3℃