undergarden

空模様

寝起きは確かに機嫌が良かった。待ってました、とばかりに楽しみな予定のことで頭が埋められていた。それが昼頃には雲がかかりはじめ、夕方には日の光も届かない程の厚さになった。帰宅する頃は勿論と雨。まるで今日の東京の天気と同じようだった。だから、愚痴をついこぼした。一度口から出ると次から次へと雪崩のように出てくる。それじゃあんまりだ、と、不意に相手の話を聞いてみるが、全く耳に入らない。結局、また自分の口が話しだしてしまう。遂には相手の話を聞く気さえ起きなくなった。あたしの口から出た愚痴ははっきりとした形を持たぬ塊となって相手に残る。替わりにあたしに残ったものはずぶ濡れになった自分の姿。愚痴をこぼすならこぼすで、どこにも留まらない、こぼした後で少しでも笑える、そういう言い方、使い方をするべきだと思った。


明日、君がいない
1984年生まれの監督が19歳の時に作り始めた作品。エレファントっぽいけれど違う。エレファントが描けなかった青さがあって、でも、それが青さに傾かない丁寧な作り込み。あたしより若いし、なんだか悔しいわ。

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