undergarden

子供

早朝から(と言っても個人的に)マイム公演のリハーサル撮影へ。子供達、と自分を省いて言う年齢になっているのにやはりまだ言い慣れないのだが、その子供達に驚く。小学生が水と油の小野寺氏とパントマイム公演をするのだが、自分たちで動きを考えるし小野寺氏からの要求へのレスポンスも早い。こちらも密かに(勝手に)演出を考えるがあれこれ邪念(と言わざる負えない)が入り込んでまとまらない。熟考してるんだよ、とも言えるけれど、身体の反応を伴わないのは不健康かもなぁ。本公演も楽しみ。帰宅後、仮眠。ここ2日ばかりゲームに一切手を触れなかったのだけれど逆に睡眠不足。ゲームしていた方が健康的なのかしら、などと浅い眠りに入る前に思う。起きてからすっかり忘れていたサーバレンタル費を払いに行く。その後mixiで今日が講師をしていた専門学校の卒業式だと知る。卒業おめでとうございます…見てる人がいるかわからないけれども。彼らもやはり子供達と言うのは慣れていないのだろうか。

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散歩

夜が明け始めた頃、眠れずに散歩に出る。暖かくなってきたとはいえ、タバコを持つ左手はまだ冬の空気に痛さを伴いながら冷える。夜中動かず眠っていた空気をいきなり切り裂いて歩いたお返しにとビンタを喰らい眠気は春の始まりくらいの所まで飛んでいってしまった。
一人暮らしなのに、住んでいるのは実家に近い、所謂地元だからどんな道だって知っていると思っている。思っていた、か。久しぶりに歩いてみると様々に変わっていて、畑だった所がアパートや駐車場になっていたり、砂利だった道が舗装されていたりする。よく吠えられた犬もいないし、初めての彼女と別れた公園も無くなっていた。新しい道も増え、中には知っているのに忘れている道もあり、初めて通った時の先に何があるのか、どこに繋がっているのか、というドキドキ感をまた味わえたり。変わらないものは変わらないものでまだあって、それにいちいち記憶が呼び起こされる。失礼かもしれないけれど老人はこの為にも散歩をするのかなどと考える。
普段、車の速さで通り抜けてしまっているから、車の速さで捉えられる情報しか無いのだな、と実感。変わっている事にも変わってない事にも気づかず、考える事も速度に置いていかれてしまっていたのか。今知っていると言ったら、部屋からコンビニまでの道だけかもしれない。

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散髪

昨年後半から髪をちょっと伸ばそうと、短くも無い髪なのにこう決めて年末にパーマをかけに行った際にも長さは変えないでおいた。年明けに美容師の卵、というかもう足の生えたオタマジャクシに部屋にてカラーをやってもらった際に、寝ぐせが隠せるから、というパーマをかける理由を話すと信じられないという感じに咎められる。少なくとも毎日鏡を見て下さい、と。それを一昨日ふと思い出して、流石にうざったくなった髪を見てみると信じられない位に伸びていた。シャワー後だったから尚更それが際立ち、やばいな…と美容院へ電話をかけた。美容院に行ってまた髪を濡らしてあまり見えない後ろの髪を見せてもらうと櫛で梳いてもらったにしても肩にかかっていた。こんな伸びたのは東京で初めて勤めた会社を辞めて金が全く無くなった頃以来だな、と4年前を思い出す。高卒だったから給料も安くて辞めたって蓄えは殆ど無く、ただ我が儘にも理想だけは持っててそれを掴みに行くというよりは待っていたから、結局日雇いのバイトで似合わない力仕事などをして食いつないでいた。丁度日韓ワールドカップの時で駅のISDN回線の繋がったグレーの公衆電話でチケットの申し込みをしている人がズラッと並んでいて、それを羨ましく横目で見てバイトに向かっていた。次回こそは、と思ったけれど今年のドイツワールドカップにも行けそうに無い。
バッサリお願いします、と美容師に頼んでハサミが入れられる。失恋とか思われてたら面白いな、などと考えていると、美容師がこのくらい?と聞くのでもうちょっととお願いする。美容師との会話は続かない。鏡に映った自分と美容師を自分が他人の様に外側から見ている感じがしていちいち恥ずかしい。盗み見している感じがするからだろうか。自分なのか鏡に映っている自分なのかどちらが恥ずかしいのかは分からない。
切られた後の頭を触ると禿げたか、と思う程の手触り。帰宅してワックスなどを付けられてカピカピになった髪を4度目の洗髪で落とす。鏡に知らない人が映っていて反応出来ず。

nano

もの凄い強風で小雨にすら分類されないかもしれない水滴が窓にパシパシと音を立てて当たり、ベランダに放り出したままの発砲スチロールが行ったり来たりとしているのを見るともう雪は降らないのかなぁ、と少し寂しくなる。北海道では耳慣れない暴風雪注意報が出ているみたいだけれど。先週末は生徒、というか元生徒の卒展だった。気にはなっていたけれど、まぁ色んな事情で行かず。見たくはあったけれど、見たくないものもあり。なんだかなぁ…。
Reebokのバレエシューズみたいなお洒落なスニーカーをプレゼントして、こちらも新たなフットサルシューズが欲しくなったけれどそこは我慢してiPod nanoを手に入れる。車のオーディオがマルチな上CDチェンジャーがトランクにあって手元でCDの入れ替えが出来ないのでFMトランスミッターでiPodから飛ばして拾う予定。ただ音質が悪いというレビューもあるから賭けではあるかもしれない。

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朝靄

久しぶり、ちて。PCとゲームというデジタル世界を往復していると現実の時間の流れが早いのか遅いのかという事が気にならず、大して意味など無いように思えてくる。アナログの塊が真ん中にあってもそれ自体の重さが無くなってただ持ってるだけのものに変わる。あたしの見てる世界はモニターの中にあって、蟻だろうと象だろうと等しくそこに重さは無い。恐らく朝靄だろう、と雨のあがった後の早朝を見ながら、ものの重さを取り戻す。
PCとゲームという文明に触れて常に新しい文化を享受しているのに、か、からか本やら映画やら音楽が頭の隅っこで激しく動く。今日はYUIのアルバムの発売日だったみたい。

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