undergarden

空模様

寝起きは確かに機嫌が良かった。待ってました、とばかりに楽しみな予定のことで頭が埋められていた。それが昼頃には雲がかかりはじめ、夕方には日の光も届かない程の厚さになった。帰宅する頃は勿論と雨。まるで今日の東京の天気と同じようだった。だから、愚痴をついこぼした。一度口から出ると次から次へと雪崩のように出てくる。それじゃあんまりだ、と、不意に相手の話を聞いてみるが、全く耳に入らない。結局、また自分の口が話しだしてしまう。遂には相手の話を聞く気さえ起きなくなった。あたしの口から出た愚痴ははっきりとした形を持たぬ塊となって相手に残る。替わりにあたしに残ったものはずぶ濡れになった自分の姿。愚痴をこぼすならこぼすで、どこにも留まらない、こぼした後で少しでも笑える、そういう言い方、使い方をするべきだと思った。

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GINZA

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仕事が早く終わったので、銀座にて催されていた中村仁さんの個展のオープニングパーティに途中参加。行ってみるとObuse Contemporaryで一緒だった作家さんが多く、今日は月曜だし酒は少なめに、と心に誓ったはずが、ついつい飲み過ぎてしまった。流れで三次会まで。Gallery Bar Kajima。そこで飾られていた作品が、割と、何て言ったら何様だ、という感じだけれど良くて、欲しいな、と思ったけれど、5Dを購入した後の財布からは首を振られた。日曜にマガリオが作家さん(名前を失念…せっちゃんと呼ばれていた)にアポを取ったので何も無ければ一緒に取材予定。しかし、最近、人の名前を全く記憶出来ない。他の様々なことも右から左へ抜けてってしまっているけれど、それでも、人名以外のものは薄いフィルターには引っかかっている。そもそも人の名っていうのはどうやって覚えてきたのだっけ、という昨夏読んでいた本で問われていたことを思い出す。

春光

日中の予想最高気温が14℃だったから、昨日までの格好から1枚減らして、まだ薄暗いうちに家を出た。流石に自転車で風を切って行く身体には寒さがまだ堪えたが、昼過ぎにタクシーにて事務所に戻る際には既に春の陽気で、決して早起きからだけではない眠気に襲われた。ここ数日は早めに帰れたこともあり、年始より途切れ途切れに読んでいる明暗を一気に捲る。残りのページ数が漱石の命の灯だということが何とも悲しかったけれど、紀伊国屋で探しても無かったけれど近所のブックオフで100円で売られていた、続・明暗を手に取ると、新しい才能に喜んで、悲しさは忘れてしまった。

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EOS 5D

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後継機の噂が絶えない為、待とうかしら、と迷ってたけれど、出たとしても買えっこない、ということに気付いてついに5Dを購入。殆ど出番の無かったD70sは下取りに。EF50mm F1.8 IIも同時購入。通過するだけだったを一通り物色してから、帰宅し早速シャッターを切る。セットレンズの24-105mmは価格もそれなりにするだけに優秀なんだろうけれど、単焦点レンズばかり使ってきたから慣れない。しかも重い。50mmはやはりしっくりくる。

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帯電マン

あたしに少しでも触れたらケガするぜい、という1日。金属製のものに触るたびに、ビリッ、と静電気を発生させていた。端末に触るのも恐る恐る。気温が低く乾燥していた為だろうか。東京に来てから肌がカサカサして仕方がない。もうボロボロ。マガリオによると加湿器が効果抜群みたいだけれど必須よね。と言っても、自分の部屋には帰ってきてもシャワー浴びて寝るだけ、という生活が続いているから、事務所に導入してもらわないと意味無いか。
メガネ美人よりチョコ。本当に予想外でどんな反応も出来なかった。情けなし、と肩を落として、溶け始めているハート形のチョコを冷蔵庫に入れた。明日もたぶんスタバでコーヒーを買えば貰える。

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